実は簡単なハイレゾの聞き方 Part1で、PCを使って
ハイレゾ環境を構築する方法について簡単にまとめました。
ポイントは、ハイレゾ音源を再生ソフトによってデジタルデータのまま
USB経由で外部のUSB DACに渡します。
USB DACによってアナログに変換され、アンプを経由して
スピーカーで音を出すのです。
ところで、そもそもPCでハイレゾを聴くメリットはどの辺にあるのでしょう。
PCは基本的に音楽を再生することをメインには考慮されていません。
あくまでも付属の機能として、「音楽も再生できる」というのが
本当にところでしょう。
ただ、PCでハイレゾを聴く一番のメリットは、比較的安価に
高性能な環境を構築できるところです。
ではデメリットは何でしょう。
それはPCの操作が必要になるということです。
PCの操作を苦手にしていない場合は良いのですが、
PCなんて使ったことがないという方には、
音楽を聴くためだけににPCを操作するというのは
なんとも苦痛かもしれません。
簡単に良い音を聞きたいのであれば、実はネットワークオーディオを
導入するのがもしかすると一番手っ取り早いかもしれません。
そういう意味でも、やはり、PCでハイレゾを聴く
ポイントはUSB DACにあります。
そこで、ここでは、今入手しやすいUSB DACについて、
少しまとめてみます。
USB DACは、SONY、DENON、ONKYO、JVC、audio-technicaといった
名だたるオーディオメーカーが販売しています。
ただポータブル型のUSB DACは別途まとめます。
今回は、PC接続を想定したUSB DAC、そしてUSB DAC内蔵の
アンプをご紹介します。
それぞれの機器の個別の紹介も別途していこうと考えています。
なお、たいていの機種ではUSBドライバを導入する必要があります。
Windows10で動作するかどうかは、書くメーカーに確認ください。
それでは、まずSONYからです。
■SONY USB DAC アンプ ブラック UDA-1/
こちらは、24bit/192kHzまでのハイレゾ音源に対応した
USB DAC機能内蔵のアンプです。
PCとハイレゾ対応のスピーカーにつなげれば、すぐに高音質の音楽を
聴くことが可能です。
発売が2013年10月12日ですから、もう2年ほどになりますが、
5.6MHzまでのDSDにも対応しているので、現時点でも全く
問題のないコストパフォーマンスの良い機器です。
つぎはDENONです。
■DENON プリメインアンプ USB-DAC搭載 ハイレゾ音源対応 プレミアムシルバー PMA-50SP
こちらもDSD 5.6 MHz & PCM 192 kHz / 24 bit対応の
USB-DAC機能を備えたアンプです。
大きな特色は通常のアンプとしてだけでなくヘッドホン
アンプとしての機能も備えていることでしょう。
また信号ラインから流入するPCノイズから音楽データを
守るデジタル・アイソレーターによって、PCとPMA-50の
デジタルオーディオ回路を電気的に絶縁しています。
その結果、音質に悪影響を与えるPCノイズをシャット
アウトしています。
続いてONKYOの製品を紹介します。
■ONKYO D/Aコンバーター シルバー DAC-1000(S)
こちらの製品は、USB DAC機能のみの製品です。
アンプ機能はないため、すでにアンプをお持ちの方や
別途プリメインアンプにつなげて再生します。
やや長くなったので、最後に紹介するのはTEACです。
■TEAC Reference 301 D/Aコンバーター デュアルモノラル構成 ハイレゾ音源対応 ブラック UD-301-B
こちらの機器の特徴は左右両チャンネルを独立したDACで処理していることです。
またヘッドホンアンプとしても使える点は、DENONのPMA-50SPと同様です。
以上、簡単に今も入手できるUSB DACをいくつか紹介してみました。
なお、PCの場合に必要なドライバですが、現時点では、どのUSB DACも
Windows10用のドライバはまだ提供されていません。
ただ、たいていはWindows8.1用のドライバでも問題なく動かせるケースがあります。